緑オリーブ法律事務所ブログ

緑オリーブ法律事務所ブログ

 長くなりましたので、前後編に分けました。(浜島将周)
 [前編]はこちら


*


3.相手方の連絡先の確認
 現場が落ち着いたら、今後に備えて、交通事故の相手方の連絡先などを確認しておきます。
 確認しておくとよい事項はたくさんあります。
・事故の相手方の氏名、住所、電話番号など
・相手方が車両であれば、車両の登録ナンバー
・相手方が加入している自賠責保険、自動車保険の会社・組合名、証明書番号など
・相手方の勤務先、連絡先(相手方が業務中に起こした事故の場合には、雇用主にも損害賠償請求ができます。)


4.事故現場の記録、目撃者の確保
 交通事故に遭ったら、警察とは別に、ご自分でも事故現場を記録し、証拠を残しておくことが望ましいです。記憶はどうしても曖昧になっていきますので、事故直後の記憶が鮮明なうちに、現場の状況や事故後の経過などを記録しておきます。みなさんスマートフォンをお持ちでしょうから、写真撮影したり、音声録音したりすれば簡単です。最近では、ドライブレコーダーを搭載した車両も多いので、後で録画記録も確認しておきましょう。
 また、交通事故の目撃者がいるようなら、紛争に発展した場合に備えて、その方の連絡先などを確認しておくとよいです。


5.医師の診断
 事故後は速やかに病院に行き、医師の診断を受けるべきです。事故当日は、まったく痛くないとか、たいした怪我ではないと思っていても、後になって、痛みや不具合が出てくる場合もあるからです。
 また、少しでも違和感があるのでしたら、念のため、医師と相談して、単純X線撮影(レントゲン撮影)だけでなく、CTやMRI撮影をしておいてもらうとよいです。むち打ち症状が後になって増悪するなど、後遺障害の認定を受ける必要が出てくる場合に、受傷時(事故直後)の画像所見がないために、交通事故と後遺障害との因果関係が認定されないことがあるからです。


6.保険会社への連絡
 ご自分が加入している保険会社に対して、速やかに連絡しておきます。保険内容について担当者に聞いて、どんな補償が受けられそうか確認しておかれるとよいです。弁護士費用特約がついているなら、弁護士費用を心配せずに、法律相談や依頼ができます。
 なお、ご自身が加入している自動車保険に弁護士費用特約がついていなくても、火災保険や個人賠償責任保険など自動車保険以外の保険や、ご家族の保険に弁護士費用特約がついている場合もありますので、ご確認ください。



― 緑オリーブ法律事務所は名古屋市緑区・天白区・豊明市・東郷町を中心にみなさまの身近なトラブル解決をサポートする弁護士の事務所です ―

  • <
  • 1
  • >